あなたと私

暇を持て余したジャーナリスト気取りの大学生の勝手なブログ。

読書メモ: 6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む

6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む (ハーパーコリンズ・フィクション)

6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む (ハーパーコリンズ・フィクション)

久しぶりに読書をした。そこまで読書好きのタチではないが、たまには活字に触れたくなる。そこから自分の持ってない価値観や考え方を吸収する。そうすると頭の中で散らかっていたり、バグったりしていた思考が一度リセットされて、整理される気がする。

この物語は、フランス人によって書かれた。もちろん原文では読んでない。

物語の舞台はとても素朴。文体も技巧を凝らしたようなものではなく、誰の中にもスッと入って来るような、simple(サンプル)なものであった。時々入る独特な比喩が心地良く、文にポップな表情とle rythme(リズム)を与える。

物語に出てくる人々は、どこにでもいるような一般人-les gens généraux- 。

例えば、電車に乗って通勤通学をする人々。朝、家族を起こして朝食を作る母たち。コンビニで立ち読みをする男たち。俺たちの身近にいる一般人。階級的に社会を見れば、決して"エラい"部類には当てはまらない層。

そんな彼らだって、電車の7人掛けの席に座っている7人にだって、それぞれの歴史-histoire-がある。自分が主人公の人生-la vie-がある。それらはどれも普通で、だけれど、個性的。悲しみと、辛さと、喜びと、幸せでできている。
エラい人も、エラくない人も、みんな生きているのは同じなのだ。そもそも生きるのにエラいとかエラくないは関係ないのだ。

この本を読んだら、自分の人生が肯定されたような気がした。ちょっぴり悲しくて辛い物語だが、元気になった。

素直でロマンチックなフランスの物語だが、好きなブロガーさんの投稿を読んでいる感覚に似ているものをおぼえた。

俺も、素直だけども、人を自然と元気付けるような文章を書きたいと思うようになった。